Sorenante JoJo? Part One : Ordinary World

Inter Mission 3

第二幕 開き

パーティーには結局一時間強の滞在だった。

ちょっとマナーとか判ってなかったのと、
ジョーンも途中かなり抜けてたのと
(あたしとすっごい事話してたからね)
…何より正直落ち着かないのと…(苦笑

帰りの道すがらに結局あたしら女連中と
ポールは殆ど何も口にしてないって言う事情から
どこかに食べに行こうということになった。

そうなるとルナが

「こないだの要人警護のときの悔しさがあるから
 リベンジにあの日本料理屋いきましょうか。」

結構食べたウインストンだけど諸手をあげて賛成した。
好きなんだね…w

「ちょうどどこかで着替えたいと思ってたし、
 いいんじゃないかしら。」

ジョーンも同調した、

「ああ、そういや着替えたいわね、化粧も落としたいわ。」

ルナ。

「ルナもったいない気がするんだけどなぁ…」

「いいのよ…あたしにはまだこんな本格的なのはね。
 キモチが未熟すぎて落ちつかないったら。」

「まーそれいったらあたしもだけどねー。
 うん、そーだねー、あたしもそうしよう。」



ザシキの席に通されて荷物やら置くあたしら。
地味に着替えは持ち歩いてた…w
やっぱりどこかで着替えて楽になって帰りたい
っていうのあったから。

「わたしが注文とっておくわ、ルナ、早く楽になってきて。」

皆の注文を聞きつつ、ジョーンはルナに真っ先に言った。

「ああ、ええ、ありがと。
 正直この格好あたしには涼しすぎるしね。」

「わるかーねーぜ、ルナ、二年後くらいには
 フツーにやれるようになってよーぜ。」

何気を装い、でもちょっぴりおっかなびっくりにウインストン。
ルナはちょっぴり可笑しそうに横に首を少し振りながら

「…貴方もね、ケントも。
 無理してないで貴方たちも着替えてきなさいよ、アイリーは?」

「あ、あぁーうーん…まだ注文が決まんない…w」

「…仕方ないわね…w じゃあお先に着替えてくるわ。」

男連中とルナはそれぞれ化粧室に引っ込んでいった。
あ、ポールも地味にあの場は緊張し通しで顔洗ってきたいってw

店員さんにジョーンが皆の分の注文を告げる。

「アイリーは?」

「ん、うーん…」

「…わたしが何か見繕うわ」

ジョーンは毎日の食事であたしら全員の好き嫌いというか
苦手なものはよく知っている。
(ジョーンは食わず嫌いは許さないという結構厳しい人だけれど…w)
メニューの中から手馴れた様子であたし向けと思う注文をした。

「…いやぁ…正直オシナガキだけじゃあどんなのかわかんなくて…w」

「無理ないわね…、遠い国だもの、何もかも。」

それがまたウインストンを惹きつけて止まないんだろうけどね。
あたしはグリーンティーを飲みながら頷いた。

少しして男連中が先に戻ってきた。

「じゃあ、わたしたちも着替えてくるわ」

ジョーンが席を立ち、あたしを促す。

「ああ、いって来てくれ給え。」

やっとちょっぴりすっきりしたポールが言った。

化粧室手前でルナとすれ違った。

「ああ、二人とも…ふぅ、すっきりしたわ。」

すっかりいつものルナだ。

「…ん、化粧残りもないわね、基礎化粧はしてあるし、いいわね。」

軽くジョーンがルナの髪の毛で見えないあたりとかも
指でチェックしてる。

「…子供じゃあないのよ、大丈夫。」

頬とか顔とかを触れられるのはやっぱりまだジョーンの特権だ。
でもそんな「お互いがお互いの特権階級である」ということに
どこか二人は満足そうでもあった。
…あたしにそう見えるだけかもだけど、
でもやっぱり「そつのない友達以上の存在」に
どういう風に接していいのかわからない、っていう
…昨日のジョーンの言葉からすると
そういう「迷い」にも見えるね。

だからこそ、恋愛にも見えちゃうのかな。

化粧室に入ってまず着替えると、化粧を落とす。
あたしとジョーンが並んだ。

「…ねぇ、ジョーン。」

「今度は何かしら? あまりドキッとさせないでね」

ジョーンにしては弱気な言葉。

「…あたしの勘だけどさ。
 さっきジョーンがフィリップ君に言った
 どこか外国の言葉の意味、なんとなく判っちゃったよ。」

「…何かしら、あたってたらすごいわね。」

「たぶんジョーンはこう言った。
 「貴方に彼女は絶対に渡さない」」

顔を洗うジョーンの手が止まった。
…当たったみたいだね。

「…これはなんていうかな…
 勘は勘でも、女の勘っていうか…
 嫉妬と彼に対する怒りの表れって、そう思ったの。」

あたしも顔を拭きながら。

「…凄いわね…さすがベイビー・イッツ・ユーの使い手ね」

かなり観念したような顔になって、その顔をタオルで拭く。

「あたしも、まんざら馬鹿じゃあないんだよ。
 こういうことならルナより鋭いかもね。」

「…ええ」

「うん…いや、判るよ、キモチ。
 ルナみたいな人を彼が正面から受け止められるとは思えないし
 どうあれ彼の依頼でルナがああなったんだからね。」

「…本当なら彼にも相応の罰を受けてほしいのだけどね…
 まぁ…ルナは絶対に渡さないっていうのは…それに当たるかなと。」

「うん、そうだね…ただ、あたしが知りたいのはその先なんだよね」

「…先?」

「ジョーンがつまりルナとどうありたいか、
 これはまぁ、ジョーンもまだ手探りだろうけれど。」

「…手探りも何もないわ、あまり深い関係になったところで
 数十年後にはお互いが辛くなるだけよ…」

ああ…そっか…

「…そっか…でも、ジョーン。
 それは越えられない壁じゃあないとあたしは思うよ。」

基礎化粧をして、軽くリップだけ塗ると、
ちょっと困ってるジョーンを連れて席に戻った。

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…所変わる、ジタンだ。

俺達が居ない間、ずっと社は混乱してたようだ。
戻って数日して、やっと平常運転…
とはいえ、数人ちょっと立場の上の奴らが居なくなったようだ。

ああ、完全なトカゲの尻尾切だな。

いつもと変わらんのなら、それでいい。

下手糞な報告書に目を通して修正していると、
いつぞや軽く口で紹介しただけの
ゼファー…ヒッピーみたいな奴だな、が
上階から降りてきてデスクにだらしなく居た
相方である男に声をかけた。

「いやーぁ、お待たせ、じゃあ仕事だよーぉ、行こうかジョーカー君。」

あのチンピラ、ジョーカーというのか…
そして二人で夕闇の街に出て行った。

…待てよ…ジョーカー…ジョーカー…チンピラで…

…はて…覚えがあるぞ、その名には…
ふ、と警視庁の犯罪記録をあさってみた。

そこには通称ではなく本名でだが確かにあった。
顔写真や特徴で判る!
デス=ジョーカー…婦女暴行の罪で
つい最近まで服役していた…

…そうだ…そうだ…!

俺がルナを襲った犯人を調査中に浮かんだ
数人の容疑者のうちの一人だ…!
結局容疑者を絞ることはできなかったんで
無用な恨みは持たせないようルナには伏せたんだが…
ミルデからの情報を聞くたびに嫌な気分にさせてくれた…
…立件されてないとはいえ、殺しの容疑もある
ダビドフは一匹狼だが、ジョーカー、奴は完全な狂犬だ!

…今から仕事だと?
ありえん、通常業務の時間はとっくに終わっていて
ゼファーは時間外労働なんて真似はしない奴だ…!

とうとうきたか、次の刺客…しかも…
あいつらにぶつける気か、
恐らくはルナを襲った張本人を…!

やばい、まずい!

それだけは何が何でもあってはならん!

俺は視線でダビドフを探し

「おい、ダビドフ!」

「ぁあ? なんだぁ?」

俺はダビドフの席まで行って

「…こいつを頼む、俺は行かねばならん所ができた!」

「あー? おい、何言ってんだオメーさんは…」

ダビドフの答えなど聞いてない、
俺は既に社屋を飛び出してた。

「…やーれやれ、ゼファーはともかくあのチンピラ
 やっぱやばい奴なのかねぇ?」

普段ならあまりまともな報告書は書かないダビドフが
その報告書の山に途方にくれた。



…くそ…見失ったか…
電話をかける、ミルデに!

「ああ、俺だ。
 金は後で払う、今社屋の近くなんだが、
 以前調べてもらったデス=ジョーカーが
 近辺に居るはずなんだ、探してくれ!」

『わかりやした…その後事件に進展でも?』

「事情はまだわからんが…しかし何かとてもやばい予感がする!」

早速ミルデのスタンドが上空に現れてあたりを捜索している。

任せっぱなしもなんなので、ミルデの逆方向なんかを俺は走る。

数十分ほどした頃だろうか?

『見つけやしたぜ、ちょっと離れた場所ですが…
 川沿いの公園でがすな…場所的にはK.U.D.Oが近い』

「くそ…やはりか…! 済まない、礼は後で!」

『…追加でさぁ、奴はそこで何かを待ってるようですぜ?
 動く様子がない。
 …じゃあ、あっしはこの辺で。』

街中を駆け抜ける。
間に合ってくれ…!
どうあっても…彼女に今会わせるわけには行かん!

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「ああ、おいしかったねー」

「そうね、ちょっぴり薄味かなって思うのだけど
 ジョーンもあまり過剰に調味料使わないし、
 そういうのに慣れたかこないだよりおいしく感じたわね。」

街中をあたしら六人が歩く。
酔い覚ましって言うか。
うん、あの場で「サケ(日本酒)」も飲んじゃったw

「あーでもやっぱよおー、俺はたまにはビーフとか
 がっつりいきてぇーよなぁー」

ケントはやっぱりまだ若いからねw
あたしもだけど、女の子ですもの、過剰なお肉の摂取は気をつけなくっちゃw

「…そうね、ケント君にはもう少しがっしりした体に
 なってもらったほうがいいかもしれないわね、
 貴方用にメニューも考えてみるわ。」

ジョーンが言う、
「マジかよー、やったー」
とか子供みたいにはしゃぐケントにあたしらは和んだw

…と、ポールのケータイに着信が。
事務所の電話から直結するようになってたみたい。

「…ふむ、いたずら電話で困ってる…なるほど…」

イタ電?
それじゃああたしの出る幕は余りないかな。
普通に警察でも逆探知できるしね。
通信記録とか。

「この近くの女性のようだ。
 知らない男からの電話に困ってる、と。」

「…じゃあ、俺が行って出るか、一発だろ。」

「ケントも来るといい、わたしも同行しよう、
 こういうのも経験の一つだからね、」

「ん、ああー。」

「というわけで、君たち女性陣三人は先に帰っててくれたまえ、
 なに、すぐ終わるさ。」

「判ったわ、行ってらっしゃい、でも
 酔ってる事はおくびにも出しちゃだめよ?」

ルナが言う。
そうだ、お酒飲んでたんだったねw

男連中は、手を振りながらその場を去った。

「…ねぇ」

三人きりになって、ルナがあたしたちに切り出した。

「なぁに?」

ジョーンが応えると

「ちょっと風に当たりたいわ、少し散歩しましょう。」

「ん、いいかも。 あたしもちょっぴり酔ってるし…w」

…と、ちょうど事務所に帰る道が道路工事だかなんだか、
通行止めだ。

「いいタイミングね、公園を迂回しましょう」

ジョーンが言う。
あたしらは公園に回った。
街灯も何も、ちょっとさびしい公園なのだけど、
ジョーンが居るしね、大丈夫だろう、うん。

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『やーぁ、やっときたね、探偵諸君〜』

「なぁーにがやっと来ただ!
 おめーラリってんのか?」

件の女性のアパートだ。
さすがに男三人で来るとは思ってなかったようで
少し面食らった様子だったが、
しかしまぁ、体が大きく筋肉もたくましいウインストン
見た目のインパクト抜群のケント、
そしてまぁ…一応紳士崩れの私だ。
多少は心強いとも思ってくれ、私たちは部屋に通され
事情を聞いているとかかってきた電話がまさに
悪戯で、そしてその電話の先の「彼」は
そう言ったのだった。

しかしまぁ…何ていうかな。
女性が目的とも思えん飄々とした態度。
薬をやってるとは思えん。
ただの愉快犯でもないようだ。
いったい何のために彼はこんな事を?

ウインストンが相手をしている間に、私は
色々考えてみたのだが…

ウインストンからケントに電話が変わるも
同じことだった…

「どれ、私が代わろう」

ケントから受話器を受け取る。

『お〜っと、所長さんのおでましか〜い?』

「君は…私を知っているのかね?
 …いや…どこかで…この部屋を見ている…?」

『おっとっと〜…いやいや…最後にお出ましってことは
 そうなんだろうね〜と、そ〜思っただけさぁ〜』

「…言ってる事が判らない…といって
 君は「逝かれた」精神の持ち主でもないようだ…
 君の目的は何だね?
 いったい彼女をどうしようと?」

結局はこれものらりくらりと逃げ回るのだろう、
彼は要領の得ない長話をただするためだけに
こんな事をしている…?

いや…何かしら意味があるはずだ…
それは一体なんだ…すぐ終わると言ってしまったが…

…そう、後で知ることになるのだが、これはつまり
「新手の罠」だったのだ…

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公園へ向かう道すがらルナが言い出した。

「ねぇ、ジョーン貴女さっき…何を言ってたの?
 多分イタリア語だっていうのはわかったんだけど…」

「…ん?」

「…ああ、どうしてもって言うなら無理に言わなくていいわ。
 彼もなんかあたしに隠してたし、判断に困ってたところに
 貴女の不明な言葉が飛び込んでなんか気になったのかも。」

さすがにルナは鋭い、だけど、人の情に絡むのは鈍いみたいだ。
っていうか…考え付く限り最悪な…最低な理由があることまでは
…さすがのルナも思いつかないみたいだ…
こういうの、胸が痛くなるね…

…あたしは答えを知っている。
だけど、ジョーンがどうするかあたしは様子を見た。

「…あれは「嫉妬」よ…w」

真実を半分…ジョーンはいつもの優しい笑顔で言った。
ルナはちょっぴり顔を赤くした。

いつもなら怒るのだろうけど、
つまりそれは色恋とかじゃあなくって
「他人とどう深く接していいかわからない」
って言うジョーンをよく知っているルナだから
純粋に「ルナが他の人と仲がいいのに嫉妬している」
っていうジョーンの気持ちがストレートに響いたんだろう。

「…ああ…そう…ふふ…いやね、仕方ないのだけど
 あなたも子供っぽいんだから…w」

実際確かにジョーンにはやけに大人っぽい部分と
やけに子供っぽい部分がある。

「…これに関しては…たとえ595年生きてたって…
 経験のなかったことだから…ごめんなさいね
 ちゃんとメンタリティのコントロールはするわ…」

そう、あたしにバレたんだ。
この言葉も真実なんだとわかる。

あたしにもジョーンがわかり掛けてきた。
ルナが見えてない部分のジョーンが。

「…確かに…あたしにとってもジョーンって
 何て分類したらいいか判らない人ではあるのよね…
 うまく言えないわ。
 その辺ウインストンとかには妖しく見えるのだろうけど…」

「…そうね…」

「…うん、あたしもその「妖しさ」感じてたわけだけど…
 ちょっぴり判りかけてきたよ…二人って本当、不器用なんだなって。」

あたしもジョーンの表面にのっかろう、それでいい、と
心の中で納得させながら。
…でも本当はほかに何かうまい手は…ジョーンの手も
血で染めないいい手はないかと考えている。

「…不器用…本当、そうよねぇ…
 色々探偵として経験積み上げて…色々判って来たつもりだけど
 いざ当のあたしとなると…
 男連中が居るとどうしても邪まに捕らえられがちだから
 怒る自分も本当に不器用だと思うわ…(苦笑」

「彼らにからかわれるのはわたし的にはかわせるのだけどね。
 アイリーに見破られたときはさすがに動揺したわ。」

「アイリーも…スタンドがスタンドだから、本当は鋭いのよね。」

それは持ち合わせた才能なのよってルナは続けていった。
…いやぁ…才能って言うか…

「…だって、いつも近くで二人を見ていられるもの、
 やっぱり伝わるときはあるよ、「端で見てないと判らない」っていうの」

「…話は変わるけれど…アイリー、貴女の先祖って
 ジプシーか何かだったのかしら…占いや芸能で各地を放浪していた…」

「…ああ、うん。
 母方の祖先がそうだったみたいだよ。
 もう百年以上前にイギリスに腰落ち着けたみたいだけど。」

「…いえね、わたしも放浪してたでしょ…
 時々ジプシーには「本物の」占い師がいたのよ。
 ベイビー・イッツ・ユーとは違うけれど…
 何らかの探査型スタンドを身につけていた人が…」

「ああ…なるほど、貴女カプリ事件のときアイリーのスタンドに
 かなり興味持ってたみたいだからね…
 なるほど、アイリーには「本物の」遺伝子があったのかもね。」

「…よしてよ〜…w
 とはいって…そうだねぇ…あたしの祖先とジョーンは
 会ってたのかもしれないねぇ。」

すっかり別の話…あたしの話になっていた。
本当にうまい。
あたしや自分の本心までも利用して核心からは話を遠ざけた…

…そんなときだ。
この公園は地味なのだから、木々の間の道、15メートル間隔くらいで
そんなに明るくない街灯がぽつりぽつりあるくらい。
まだ夜は涼しいから、人も居ない。
あたしら三人。

…でもその先に…今ちょうど歩いている街灯の明かりの範囲の
次の…つまり15メートル先の明かりの下に誰か立っている。

チンピラ風の…なんかちょっといやーな感じの…

そいつ、あたしらを見てこちらに向き直った。

その瞬間、隠しきれない憎悪の表情をジョーンはした…

…え…え…?

まさか…………!?

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ジタンだ…西にまだ明るい領域はあるもののもうすっかり
夜といっていい…

タクシーはあの後の交通のタイミングが悪くてうまく追いつけず
俺は結局走っていた。

K.U.D.O近くの…公園だと…?

K.U.D.O近くの道すがらまで来て…
そこに道路工事を示す看板やらパイロンやらがあるわけだが…
その先を見ても何をやってる様子もない…

…やはりこれは罠だ…!
彼女たちの予定をつかんだ上での誘導だ…!

…くそ…ジョーンに感化されたか…
確信のない「勘」って奴…そんなものに突き動かされるような
衝動的なつもりはなかったんだが…
嫌なことに当たるからな…

俺は弾みかけた息をこらえて全力疾走した。

…視線の先の明かりの下にルナとアイリーが居て…
その先の街灯の下に…ジョーカーと…ジョーンか…!?

………待て………

何が…起こってる…?

…あれは…一体俺は…何を見てるんだ…

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