Sorenante JoJo? part1

第四幕開き

スモーキン=ジョーは冴えないが堅実に、地味に生きている男だった。
普段は明るく、ハウスクリーニングの職場や得意先での評判はいい。

彼には一つの夢があった。

彼は宝飾品に興味があり、宝飾品の真価を探る鑑定の目も磨いていた。

将来は働いたお金で宝飾品を扱う質屋か、それこそ宝石商を営むか、
それとも真贋の鑑定そのものを生業とするか、夢みていたのだ。

ところが先日取引先である依頼人の屋敷に行った後会社にも帰らず、
どこによった形跡もなく、会社からの電話も不通になっていたとのことだ。
今日は無断欠勤。

これがあたしの今日一日で調べられたこと。

そしてそいつは今…「新たにスタンド能力を得て」あたしらの前にはだかった!

「なんてこと…確実に増えているわ…ッ
 この街にスタンド使いが…ッ!」

男のスタンドはまだ制御が上手くないらしく、本体と共にのたうつように
制御を安定させようと荒い息を吐いている。

…うかつに近寄れない、どんな能力を持っているのか?
力はどのくらい強いのか?
スピードは? 正確性は?
何もかも判らないからだ。

「エ…エブリバディーズ・ガット・サムシングトゥハイド・エクセプト
 ミーアンドマイモンキーィィイイイイイ!!!」

な…何この長さ…

と、思うや奴のスタンドの手に腕時計と携帯電話が握られていた。
…どこかで見たことが…あッ…ない…ッ!
あたしの大事にしている時計が…ッ

「…物を盗むスタンド…? またずいぶんチープな能力だこと…!」

あたしは相手の動揺を誘えるかとあえて煽ってみた。

「そんなことないよォーッ! いやーッ! みないでぇー!!」

アイリーにとって携帯は宝物のようだ。
今でも昔の友達なんかとやり取りをしている。
彼女にとって職場以外での唯一の暖かい人間とのつながりなのだ。
…あたしだって煽ったけれど、あの時計だって大事なものなのよ。
大学に進んだときに父が買ってくれたものよ。
「矢」によって殺されたあたしの父がね…ッ!

「…これじゃあない…こんなものじゃあない…
 もっとだ、お前らのもっと大事なもの…」

!!
次が来る!
奴との距離はあたしで約2メートル、

「…こいつの射程距離は…」

あたしのつぶやきにジョーンが叫ぶように言った。

「約5メートルといったところだわ!
 4メートルほどに居るアイリーには影響があって
 玄関に居る約6メートル離れたわたしには能力が届いてなかった!」

「エブリバディーズ・ガット・サムシングトゥハイド…」

「まずいわッ! ルナ逃げてェーッッッ!」

アイリーもとりあえず玄関に逃げ出しながらあたしに声を掛ける、
言われなくても逃げるわ!
とりあえず距離を置くのよッ!

「エクセプト・ミーアンドマイモンキーィィイイイイイ!!!」

「がッ…!!」

やばい…ッ! ギリギリ…間に合わなかった…

「ルナァァアアアアアーーーッ!!」

「グフ…グフフフ…」

こいつの目…スタンドが中毒になっている…正気じゃあない…
長ったらしいスタンド名のこいつが持っている…あたしの…心臓だ…ッ
まだ動いている、物理的にはあたしの体と繋がったままらしい、
だが手でつかまれてまともな脈動などできるはずがない、

あたしの胸の中にはもう心臓はないが痛みは心臓のある位置に来る。
鼓動を打たない胸に手を当て、あたしはその場にへたり込んだ。

「ハハハ…どうした…? 殴りこんできたときの勢いは…?」

奴が近寄ろうとしている、そんなことはさせない…
既に捕らえられたあたしはともかく、アイリーやジョーンを
奴の射程に入れるわけには…!

「ア・フュー・スモールリペアー!!!!」

あたしのスタンドだ…一応人型と言えばそうだけど、
腕は棒のようで足はない、昔話題になった宇宙人の写真のような…
浮遊しているスタンドだ…能力は軽症を治すことであって、
普通に殴る能力評価はDといっていい。

「はは…何だァ…? このひょろいのは…」

奴のスタンドが殴りかかってきた、あたしのスタンドは受け止めるので精一杯だ
このスタンド、中毒で半暴走状態だからか、かなり力が強い…
恐らく能力から考えても…もっと「人並みな」力が関の山のはずだ…!
このままではこの男も死ぬか…再起不能かのどちらかだ…

受け止めた腕と頬の部分に傷が走る、血が出てアイリーがヒステリックに
喚いているけれど、そんなところで何してるのよ…

「…早く…逃げなさい…! 何してるの!」

「でも…でもォ…!」

「ははは…逃げる…? 逃がすと思ってるのか?
 逃げればこいつの心臓は…」

「やめてェェエエエ!」

アイリーはもう半狂乱だ、アイリーだって普段は軽くてバカっぽいけど
この子はスタンドの暴走で大量殺人のあった現場で生き残った子だ。
(勿論犯人じゃあない。 アイリーのスタンドは攻撃力などないからだ)
クラブかどこかの中で矢を撃った奴が居て、数人の人間を貫き、
アイリーにも刺さった。
気がついたら、あたりは血の海で生き残ったホンの数人にアイリーが含まれていた。
矢で仮死状態になったのが幸いしたのだろう、命は狙われなかったようだった。

でもそれでぐしゃぐしゃに破壊された肉塊の中に放り込まれることになったのだ

よく狂わずに居られたと思う。
この子の芯は強いのだ、ただ…こういう状況は思い出してしまうらしい。

「…とりあえず…あたしが死ぬまではあなたを足止めさせられる…」

あたしのスタンドが彼の足を掴む。

「ジョーン…ッ! 何してるのッ! あたしのことはもう諦めてアイリーを…」

あたしが言ってる間にジョーンは玄関を上がりこちらに歩み寄ってきた。

「…やっと今「音の遮断」が完了したわ。
 9割ほどでも気づかれることはないと思うけれど
 …念には念を入れないとね…」

そう言って近づいてくるジョーン。
穏やかな目はしているが笑っていない。
静かに怒っているというか…いや…むしろ何の感情も見えないというか…

「何だァ…お前は…こいつが死んでもいいのか!?
 それともお前の心臓も取ってやろうかぁぁああああ?」

「やってみるといいわ…でもあなたがスタンド能力を発動しようとしたとき…
 もう全てが終わってる。」

ジョーンが彼の目の前一メートル、あたしの前に立った。

「ぅぅうう…エブ…」

一瞬だ。
ジョーンのスタンド「オーディナリーワールド」がはっきり見えた。
ジョーンの動きにあわせて男のみぞおち(腹の上?)に深く深く拳を叩き込んでいた。

キィィイイーーン…と金属音のような音がした。
男はその場に崩れ落ち、失神したようだ。
呼吸が侭ならなくなったらしい。

スタンドが消えた、効果が消えたということは…あたしの体に心臓が戻った。

「スタンド効果は遅いけれど、殴るのはまた別。
 そんな強くもないけれど。」

そしてあたしに言った。

「まずルナ、あなた自身を治せる?」

言われなくてもまずは動くことを優先、あたしは立ち上がった。
服についた血はしょうがない。

「…大丈夫よ、この男に何をしたの?」

ジョーンはそこで見慣れた屈託のない優しいいつもの微笑みになった。

「この人にも治療を。」

その言葉に驚いたのはアイリーだった。

「何言ってるのォ!? こいつルナを殺そうとしたのよ!?」

「アイリー、この男の今の行動は本心というより、中毒状態だったからよ」

他ならないあたしが言ったので、アイリーは困惑しつつ黙った。
そしてジョーンに言った。

「あなたにもこれが「中毒だ」と判ったようね」

「ええ…何度かこういうケースにも出会ってるから」

「でもこの傷そのものは深いから多少軽くするくらいにしかならないわ。」

「あなたの能力には気分をまっすぐに
 高揚させる効果もあるとウインストンから聞いたわ」

「…ええ、でもそれでこいつが起きてまだ狂ってたら?」

「そこは一種の賭けだけれど…傷の痛みと高熱、突然の能力に
 半狂乱になってるわけだから、その元を取れば正気には戻るはずよ。」

「敵になるかどうかは別でね」

あたしはそう言ったが治してやった。
「犠牲者」には違いないからだ。

「痛みは今さっきの一撃で消しておいたの、一時的に特殊な呼吸法にしてね」

ジョーンがそれを言うと、落ち着いてきたアイリーが疑問をぶつけた

「…それってジョーンもやってる?」

あたしもアイリーに付き合わされて下らない、と思いながらも
それなりに驚いたのだ、あたしもちょっぴり知りたいと思った。

「…ええw」

「痛みを消す呼吸法なのぉ?」

「効果はそれだけじゃあないわ、こう言って置こうかしら「美容のため」よ…w」

嘘だ、それだけは直感した。
ただ、効果があるのは間違いないだろう。

「あたしにも出来るぅ?」

「覚えるにはかなり厳しいわよ…かなりの年月がかかるかも、
 …専用の修行場があるのだけど
 今はどうなのかしらね、だいぶ下火になったって聞いたけれど。」

「えー、そうなんだぁ、厳しいのはチョットなぁ」

いつものアイリーになった。
それでいい、ジョーンもいつものように静かに笑っている。
でもそれって何?
一体この人は何?

男がうめき声を上げて起きる。
アイリーが真っ先に反応した。

「…う…うぅ…ここは…僕の家…?
 はッ…き…君たちは…」

「覚えてないのね…」

あたしはやや呆れたがしょうがない、高熱にうなされた狂気だったのだから。

「あなた「矢」に貫かれたわね?」

それを言うとスモーキン=ジョーは思い出したのか自分の首筋に出来た傷を見た。
ほぼふさがってる。
当然よ、あたしが治したんだもの。

「あなたは矢に貫かれたことで「スタンド使い」っていう
 自分の精神力で特殊能力を発揮するエネルギーを得たのよ、
 ただし、その際中毒を起こして暴走したのだけどね」

あたしは自分のスタンドを出した。

「…見えるはずよ。」

スモーキンは驚いたが、心の奥底でなんとなくさっき「見た」事を思い出したようだ。

「…あ、見える…」

「…多分屋敷か屋敷に入る前ね、高熱にうなされながらも
 ネックレスの入った金庫か何かを見つめて「あれを見てみたい、手にとって見たい」
 と、願ったのでしょう。」

「屋敷の中だった…廊下の奥のほうから射られたんだ、姿は判らなかった…
 だがなんとなく体型や背丈は邸宅の主とは違ってたよ…
 首を貫いた矢を見ながら僕は死ぬのか、と思いながら…
 そう、最後にあのネックレスが見られれば、と思ったんだ…」

「それで盗んだネックレスはどこにやったの?」

「…え…覚えてないよ…僕が盗んだのかい…?」

「やれやれって奴だわ…、アイリー。」

「おっけぇ、ベイビー・イッツユー」

アイリーが両手を胸の前にかざすと光の糸というか
綾取りでもやってるかのように図形を作るとそれを読んでいる。
この図形の意味や読み方はアイリーにしかわからない。

「…色んな「スタンド」があるのだね…」

「そうよ、能力は一人一つ、一人一人さまざまな能力があるわ」

「あった、あったわ、でもなんでこんなとこにあるのよォ?」

「どこ?」

アイリーは部屋を進み、床の一箇所をさした。

「この下、地下50cm」

本当になんで?

「スタンドの暴走で「とりあえず隠そう」という意思だけが先走ったのかもね」

ジョーンが言う。
正気の行動じゃないのなら、多分なんでも肯定できそうだ。
でも多分そんなとこだろう。

「どうするぅ? 掘るぅ?」

そういうと、ジョーンがアイリーのそばに立って隠してある真上の地点に
しゃがみこみ、床に手を当てた。

「オーディナリーワールド」

床を殴る風に、でも床はそのまま直径20cmほど煙になって消えるようになって
ジョーンの腕とオーディナリーワールドの腕が床下に。
スタンドの方が下の位置に行き、ジョーンの手にネックレスを手渡したようだ。
ジョーンが手を引き上げるとネックレスが、
そしてオーディナリーワールドは床から手を引き抜くともう一度、今度は
手で床をなぞるようにするとそれは治っていた。

「なによ、効果早いじゃあない」

あたしが思わず突っ込むと。

「これはわたしがこの程度のことをこういう風にやろう、と決めてるから。
 範囲も20cmと狭く限定したしね」

「…まぁいいわ、戻ったわね。」

「よかったわぁー、これで任務完了ね」

「まだよ、ジョーン、ネックレスに傷は?」

「…そこそこきれいだけれど、目視で判る傷がいくつかあるわね」

あたしやアイリー、スモーキンも見た。
確かに、いくつか傷が入ってる。

「ここ…これも僕が…?」

「…あなたのやったのもありそうだけど、ちょっと古そうなのもあるわね、」

ああ…と、スモーキンはその場に頭を抱えた。
いつかはそれで食っていこうと愛した対象を傷つけたのだ、そりゃ落ち込むだろう。

そんな様子に

「心配ないわ、少し時間が要るけれど、物に入った傷ならほぼ99%直せる。」

「100じゃないのはどうしてェ?」

アイリーの素朴な疑問だ。
あたしも知りたい。

「完全無傷の状態が100よね、時間が経つとそれが0に向かって進んでゆくわ、
 それ自体は止められない。
 わたしのスタンドは時間を元に戻すスタンドじゃあない。
 100にはならないの、今この状態を80とするなら
 「そんなことはない99.9だった」と仕切りなおすことが出来る。」

「時間は関係ないのね?」

「ええ、あくまで「状態」を変えるの。
 それが言葉を変えれば「破壊する」「直す」ということになるわ。」

「なるほど、ちょっぴり理解したわ。」

「えぇー? わかんないよォ」

「よーするにね、100と0以外の状態を入れ替えられる能力のようよ
 …並行世界を使ってる?」

「並行世界なのかしらね…?
 まぁあらゆる確率から実現させることの出来る可能性の範囲で状態を変えられる」

「判んないってばぁー」

「ジョーンが口を濁したのも判るわ、実現範囲が特定できない効果じゃあね」

「何がどうなるかわかんないってことぉ?」

「判ってることは、「完璧」には出来ないってことね」

そんなことを言ってると、ジョーンが何かに気づいた。

「…おかしいわ、一部のダイヤの直り方が…」

…えっ?

「どういうことぉ?」

「…炭素じゃあないわ、これ…珪素…」

「ええ…? ああ、もう、ジョーンの言ってることが判らないぃぃいいーッ!」

アイリーが暴れた、可愛い子だわ、まったく。

「要するにジョーンはこういってるのよ
 「ダイヤのいくつかがガラスの模造品に摩り替わってる」
 ってね」

「な…なにっ、ちょっと見せてくれ!」

今までずっと半放心状態であたしたちを見てたスモーキンがネックレスを手に取った。

「…なんてことだ、本当だ、光り方が全然違うじゃあないか」

「半狂乱のあなたがやったとは思えないわね、
 もっと前に誰かが摩り替えた事になるわ」

あたしはアイリーのほうを見た。

「アイサー! ベイビー・イッツユー!」

そしてその結果えらいことが判ったわ。

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翌日、あたしら全員で依頼人の屋敷へ。

「おお、どうかね? 見つけてくれたかね?」

「ええ、品物はこちらに」

ジョーンが念入りに「直した」それは100%の新品ではないが
99.9999%くらいにはなってるだろう、文句は付けさせない。
だがもう一つ言うことがある。

ポールが言った。

「大変な事が判りました、ダイヤのいくつかが模造品なんですよ。」

それを聞いたあるじは一瞬たじろいだようだったが、
逆にここだとばかりに叫び始めた。

「お前ら…そんな事言ってダイヤガメたなァァアアアーー!?
 訴えてやるぞッッ!」

やれやれ、やっぱりこんな風に開き直ったか、
あたしたちは大いにしらけたけれど、
あたしがアイリーに目配せをするとアイリーは事務的に淡々と言った。

「ダイヤはぁ、この屋敷の六つある寝室の二階奥、
 絵の飾ってある裏の隠し金庫にありまぁす」

「…これってよォ、テメーでやったって事だよなァー?」

「別に警察沙汰にしたっていいんだぜ、探されたら困るのはテメーのほうだ。」

あるじの顔にたっぷりの脂汗。

「終わりよ、大方保険金目当てであらかじめ「失くす」計画だったんでしょう、
 ダイヤのいくつかを抜き取って入れ替えて、見つかっても騒げば
 この規模の宝飾品だもの、相当な保険金も受け取れそうですしね」

「ただ、ちょっとした手違いで「盗まれて」しまった…」

あたしが推測を並べると、ジョーンは同調してくれたようだ。

あるじはまだ何か手はないかと考え込んでるようだ、
まったく、汚くてもこういう根性がこの男をここまでにしたんだわ。
ポールがつぶやく

「マインド・ゲームス」

あるじには見えない、顔面と手だけのスタンド。

「いいかね、有無は言わせない。
 私達は貴方の企みそれ自体はどうでもいいのだ。
 ただ、失くしたものを完璧な状態で見つけて差し上げたのだから
 契約に従い10倍の捜索料を請求しますぞ。
 “Yes”イズ・ジ・アンサー!」

ポール自身もあまり使わない技だ、
自分の言ったことに対して「Yes」と強制的に言わせる能力。
今回は相当、こちらも振り回されたので、お返しだ。

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帰りの道すがら、あたしたちはちょっぴりすっきりした。
でもウインストンがつぶやいた

「…取った犯人については「わからない、でも地面に埋めてあった」
 で済ませたわけだけどよ、大丈夫かよ?
 殺されかけたんだろ?」

「スタンド・ジャンキーじゃしょうがないわ、今は正気に戻って
 また仕事に戻ったようだから、それでいいじゃない?」

「あたしたちのことも理解してくれたから、これから
 何か仕事があったら協力してくれるって、罪滅ぼしだってぇ」

「…まぁ…当の本人たちが言うならいいんだけどな。」

「気になるのはよォー、「矢の使い手」だよなァー」

ケントも矢でスタンド使いになった。
一年前のこと。

「…それに関しては気をつけなければいけないね。
 矢についての情報はそれとなく皆であつめようじゃあないか、
 仕事に支障のない範囲で構わないから」

ポールも矢で目覚めたらしいので(20年以上前らしいけれど)
あたしらに呼びかけた。
「矢の使い手」が何を狙っているのかは知らないけれど、
アイリーやあたしやケント、そして今回のスモーキン、
あたしやアイリーは中毒にはならなかったけれど、
スモーキンのような例もある。

なんだか、全てが動き出した気がする。

ジョーン、彼女に出会ってから。

とはいえ…

疫病神とは思えない。
あたしは神なんて信じないけれど、ひょっとしたら
天使はいるかもしれないと密かに思ってしまった。

それが彼女か…?
まだ判らないけれどね。


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